Must See who want to be a Designer 本当に、 ㊙︎展めったに見られないデザイナーたちの原画展

Art Trip Roppongi Tokyo

21_21 DESIGN SIGHT Tadao Ando Tokyo Japan
㊙︎展 めったに見られないデザイナー達の原画展 六本木 観光 東京
安藤忠雄 近代建築 美術館 2121デザインサイト

東京は真夏の様な晴天。コロナ禍の休館が開けた21_21。アポイント制となっているが、ずーっと行きたかった企画展「㊙︎展 めったに見られないデザイナー達の原画」に足を運んだ。安藤忠雄氏らしいデザインの建物はプロヴァンスでの彼の作品、シャトーラコスト にも通じる言語を感じながら入り口に到着。

中に入ると安藤建築の代名詞の細長い窓が視線を先へと促す。地下の屋外空間にたっぷりの日が入り、大きな屋根に遮られた屋内とのコントラストが美しい。

会場は整然と棚が並んでいる。各分野で活躍する有名なデザイナー達の原画の量に先ずは驚く。この量を提供するには相当な労力を要したと思うが、この企画展に対する日本デザインコミッティーの意気込みも感じられる。

当たり前だが、作業の進め方は人それぞれだ。アイデアを思い付くままメモする人、言葉からイメージを固める人、緻密に描き全体を把握する人、抽象画のようなイメージを描く人etc. 。またそれぞれの棚もデザイナー本人が陳列したのか、人柄を表しているのか、整然と並んでいたりグチャグチャてんこ盛りだったり(笑)。とにかく一つとして同じものはないし、進め方には正解はない。ただ共通しているのは、膨大に手を動かしている事だ。ここに展示しているのはほんの一握りだと思けど、紙、ノートの量が半端ない。立体ものは試作が半端ない。眺めながら自分に問いかける、最近私は手を動かしているか?この頃PCに頼っていないか?と。最終仕上げるにはやはりパソコンは必須だ。しかし0から1を生み出す時にはやはり手を動かさないといけないと改めて自分に喝を入れられた気がした。

この企画展はデザインの仕事をしている人、これからデザイナーを志す人、仕事は違えど何かを形にしなくてはいけない仕事をする人にとって、四苦八苦する喜び(?)も含めて、ぜひ見ていただきたい素晴らしい企画だった。
Atsuko Imai

21-21designsight