Art Trip Takebashi Tokyo
The National Museum of Modern Art Tokyo Japan
隈研吾展 東京国立近代美術館 東京 日本
建築家 建築模型 インスピレーション
「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」。 とても長い、でも興味を引くタイトル。楽しみにしていた展示会の初日、それも10:00の一番最初のスロットに足を運んだ。九段下に1時間近く早く到着し、九段の坂を登ったところにあるカフェミエルで朝食をとりながら、国内外に数多く存在する氏の作品をWEBでチェック。根津美術館をはじめ「らしさ」溢れる設計を見ているとあっと言う間に時間が過ぎる。
田安門が通行止めだったので、竹橋までぐるり廻って、到着。すでに、30人ほどの行列が!
入り口から順に、国立競技場、馬頭広重美術館。行っておけばよかったと悔やまれる、蘇州の陽澄湖観光交通センターとエクスプロヴァンスのダウリス・ミヨー音楽院。興味を惹かれたのが、地域の自然や特性を生かしながらインパクトのある建築の高知の梼原 木橋ミュージアム(表紙画像)と長野の飯山文化交流館なちゅら。
ひとつづつ足を止めて模型を眺め写真を撮り、解説に目を通す。訪れたことがある場所は記憶の中のそれと照らし合わせる。そして今回最も印象に残ったのが、スコットランドの「V&A Dundee」。縦格子や組み木使いが多い国内の建築とは違い、海外での建築は横ラインでダイナミック。しかし川に映る姿などそこには『静』を感じられ、日本人の感性をうかがわせられる。そして模型だけでも美しい!360度3D、猫の目であらゆる角度から隅々まで眺めたい。
行ってみたい場所が一つ増えた。今回の展示会で湧く実物への興味。勿論、私の生活圏に頻繁に目にする作品も、新たな視点から眺めることができそう。
Atsuko Imai
国立近代美術館