Art Trip Aix en Provence Jean Nouvel
Chateau La Coste Aix en Provence France
シャトーラコスト エクス アン プロヴァンス 観光 フランス
ジャン ヌーヴェル 南仏 アートスポット 近代建築
2020年3月初、雨が降り続いたパリでの仕事を終え、早朝のTGVでマルセイユに向かう。アヴィニヨンに近づく辺りから、風景は少しづつ南仏の景観に変わってきた。そしてあっという間にマルセイユ到着のアナウンス。まだ、肌寒いホームに降り立ち、少し暗い駅を歩き、出口を抜けると、真っ青な空と気持ちの良い風!パリの重い空気の後だからだろうか?今までに経験したことがない開放感!
同僚とレンタカーで一路、向かう先はマルセイユから北に約50km。まだ実りとは程遠い葡萄畑の間を進んでいく。天気は急に悪くなり、パリのよう。そして到着したシャトーラコスト!プロヴァンスの自然と葡萄畑の中に忽然と現れた現代建築。
アレキサンダー カルダー、フランク ゲーリー、杉本博司‥名だたるアーティストの作品が広大な土地の中に点在している。そして評判のTadao Andoレストランはオフシーズンにも関わらず満席!洗練された施設、美しい景観、そしてこの場所に相応しいモダンな彩りの料理が運ばれる。
同僚が駐車場に車を取りに行く間、私だけ葡萄畑の先に見える巨大なドーム状の建物に向かった。ステンレスかアルミでできたチューブ状の施設が2つ。バイアスの側面から自然光が入るその建物は観光客が見れるワインを醸造する設備があり、もうひとつは同じチューブの建物で中が見れないがこちらも同じくワインを作っている。園内のマップを見ると、ここも誰かの作品だが・・・ !! なんとその建物はジャン ヌーヴェルがデザイン。セーヌ川沿いのアラブ研究所をデザインした人が、この設備としか見えない(失礼な)建物をデザインしたのか!と感嘆し、ここの巨額な資金力にも驚いた。ここほど広大な土地の中で贅沢にアートを楽しみ、これほどアートを自由に使う場所は他にないだろう。
もちろんその後、先に車で待っていた同僚にもシルバーのワインドームを説明して、驚かせたw。
Atsuko Imai