Meets the Frank Lloyd Wright qualities 自由学園のフランクロイドライトらしさ

Art Trip  Ikebukuro

Myonichikan  Jiyu Gakuen  Ikebukuro  Tokyo  Japan
フランクロイドライト 自由学園 明日館  池袋  観光 東京  日本
建築遺産 近代建築 インテリアデザイン アート

日本に存在するアートスポット。海外出張に行くことが出来ない今、自分の仕事の刺激となればと思い、空いた時間を活用して方々に足を伸ばしている。日本に存在するフランクロイドライトの作品は3つ。まだそのどこにも訪れたことがない!冬晴れの日、午前半休を取って、すごく身近というか近所の自由学園明日館へ。朝一鑑賞前に池袋で一番お洒落なコーヒースタンド、COFFEE VALLEY。美味しい!
COFFEE VALLEY

ほんの少しだけ寄り道をして、池袋西口公園のGLOBAL RING。最近完成したモダンなスポット。カフェもあって、隣に東京芸術劇場もある。池袋を何とか文化の街にという気合が・・・がんばれ池袋!

池袋駅から500mほど離れた住宅街にある自由学園明日館。幾何学模様の木製ドアを開けて中に入ると、木と石でできた薄暗い明るさが静けさを伴い心地よい。建物の中心部、メインのホールに向かうと天井が一段と低くなり、フランクロイドライトの演出がここでも感じられて期待が増す。低い天井を抜けると幾何学模様の大きな窓から神々しいほどの光が注ぎ、思わず深呼吸したくなる。

廊下からスッテプ階段を上がるとそこは食堂に。全校生徒が一緒に温かい食事を取る事が教育基本だった創業者ご夫妻の願い通り、食堂が一番面積を取り、立派な作りとなっている。天井が高く窓が多く取られているが、南側のホールとは違い柔らかな光。そこで目につくのが、天井から吊られた大きな照明。他の装飾は繊細にデザインされているのに、この照明だけが大きな板で挟まれていかにも重そうでこの空間には不釣り合いにも思える。落ちたら危険そうなこのバランスが面白いし、直線の幾何学模様でありながらここまで表現豊かで、暖かみのある建築を残しているのはフランクロイドライトならでは。

隅々まで歩きフランクロイドライトと遠藤新の建築を堪能していると、ふと、受付と食堂と売店にいる3人しかスタッフがいない事に気づいた。侵入禁止の場所もないし、一般人も食事会やミーティングに使用して良いらしい。重要文化財をここまで開放しているところはないだろう。創業者ご夫妻の理念と、自由学園の懐の深さに感謝。

Atsuko Imai
自由学園明日館