Art Trip Trouville Savignac
Raymond Savignac Trouville Normandie France
レイモン サヴィニャック トゥルヴィル ノルマンディー 観光 フランス
広告 グラフィックデザイナー デザイン
パリ、ファッションウィークの仕事を終え、日本帰国までの1日半をどう過ごすか。パリから日帰りで行けて仕事のアイデアを探せるアートスポット。ロンドン、アムステルダムはつい最近、足を運んだばかり。今回はレイモン・サヴィニャックゆかりのトゥルヴィルに行くことに。サヴィニャックは、今で言うグラフィックデザイナー。早朝、サンラザール駅から。構内のラザールで朝食をとって出発。
約2時間で到着。トゥルヴィル&ドーヴィル駅から川を渡って、トゥルヴィル側へ。歩くと駐車場でファーマーズマーケットが開かれている。なかなかの賑わい。メリーゴーランドもある!
大通りを海に向かって左側は魚市場、右側はレストランとその奥の山側にノルマンディ建築の邸宅が並ぶ。山側の坂を登って、建物を見てみると風見鶏のモニュメントや壁に描かれたイラストが面白い。もう一度大通りに戻り、ビーチへ。
海辺の木製の遊歩道、レ・プランシュはプロムナード サヴィニャックと呼ばれ、彼の作品が20m置に等間隔で並んでいる。エスプリを感じる彼の作品は、メッセージが明確で一目で何の広告なのかがわかる。同時期に広告ポスターを描いているレオ・レオニのモダンな表現とは違い、フリーハンドの優しいライン使いでユーモア溢れる愛らしいモチーフと大胆な構図。子供から老人まで、そのポスターを見た人全てが優しい眼差になる。最近の広告は画面の中でいかにクリーンに見えるかにこだわり、どこもキレイに作り上げ同一化している。それに飽き飽きしてきたZ世代は逆にリラックスして共感できるものを好むようになって来たと聞くのが、これからはサヴィニャックのこのタッチ、表現が正にハマるのでは!!
サヴィニャクがこの地に移り住んだのは72歳。街のいたるところに残る彼の作品を巡りにながら駅へと向かう。テラス一杯に賑わうカフェ、家族連れも多く、笑顔溢れる穏やかな港町トゥルヴィル。ハイクラスな人が集まるドーヴィルではなく、様々なクラスの人が集まるこの地を選んだのは彼の作品を見ると分かるような気がする。
Atsuko Imai
normandythenandnow.com