Sky, Sea and Glass Museum 空と海とガラスの横須賀美術館

Art Trip  Yokosuka  Architecture 

Yokosuka Museum of Art   Riken Yamamoto  Kanagawa  Japan
横須賀 美術館   山本理顕 横須賀 観光 神奈川  日本
絶景美術館 近代建築 デザイン アート

開放感のある場所に行きたい。東京で仕事をしているとそんな気持ちになることがある。今回、気晴らしに選んだ場所は「横須賀美術館」!私自身が今、改めて興味が湧いている日本芸術を所蔵している目的地へ同僚と車を走らせた。天気は生憎の曇り雨。美術館への途中、パンとコーヒーを求めて「山の上ベーカリー」へ。本当に山の上でびっくり。大きな釜で焼かれたズッシリ重いパンとコーヒーを持って再出発。

海風を感じ気持ちよく運転していると正面に来るまでそこにある事に気づかず、突如現れる美術館に驚く。駐車場からエレベーターで上がり、まずは建物の中へ。建物の中に光を取り入れるのは、水泡?をイメージした丸い窓。地下の常設展示は藤島武二、川端龍子、朝井閑右衛門とつづく。谷内六郎館を経て屋上へ。

ここはSNSやメディアで頻繁に露出しているハレスポット。私達が外に出ると、重い雲が一気に動いて空と雲が複雑なアートに!!強い海風に吹かれて、ガラスの美術館の屋上は海と空のマジックタイム。

そしてグランドフロアから建物の周囲を歩く。海岸線からづづく丘陵地をそのまま生かし、美術館の周りをぐるりと囲む緑の木々。展示スペースを地下に配し、地上部分は1、2階のフロアのみで、低く伸びやかで美しい。外から眺めると、ガラスの建物の中に繭のようなカーブのついた建物がもうひとつ入っているのがわかる。美術館全てがこの繭の中に入っている造りになっている。塩害防止で二重構造になっているそうだが、そのお陰で優しい光で包まれた館内と構造好きにはたまらないスケルトン建築になっている。一石三鳥な素敵なデザイン!

横の遊歩道を登れば入場料を払わなくても屋上からの絶景が見ることができる。ここは人にも建物にも自然にも、そしてお財布にも優しい美術館!
Atsuko Imai
横須賀美術館