The Paella of Catalunya with long history Restaurant カタルーニャ、老舗の黒いパエリア

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ロス カラコレス  ラ ボケリア市場  バルセロナ  観光 カタルーニャ
カタルーニャ料理  パエリア

カタルーニャの食のフロントランナー、世界で最も有名なアル・サリュー・ダ・カン・ロカ、東京でも馴染みのあるサンパウ、そして記憶の中にあるエル・ブジ。分子ガストロノミーと言われた革新の結晶がテーブルに並ぶ。この味覚の化学反応は、隣接するフランス、南仏を支配下に置いたイタリア、そして北アフリカの要素が影響し合って生れるものだろう。しかし、この地の伝統的なカタルーニャ料理の魅力は彼らに全く引けを取ることはない。今回はピレネーと地中海の恵みが凝縮した一皿を紹介したい。先ずはカタルーニャの全て食材が並ぶ、ラ・ボケリア市場。バルセロナのメインストリートからの入り口には肉類の販売が起源となった名残か、迫力のあるプレゼンテーション。

市場の進むと、魚、野菜、果物、キノコ、スパイスと鮮やかな食材が並ぶ。とりわけ、野菜とキノコの多さにが目につく。アーティチョークが美味しそう。向かって右奥のBar Cremen’sでトリッパとスパークリングワイン!カタルーニャにはフレシネ、コドルニュという世界トップの生産者がある。

ディナーは1835年創業の老舗ロス・カラコレス。店先ではその名のカタツムリのモチーフの下でダイナミックに鳥を丸焼きにしている。薪を随時追加し、下に溜まった油もかけて、美味しそう。

店内に入るり厨房の横を通ると、料理人の熱気が!! 湯気が立ち上るフライパンや鍋をガンガン動かして、パエリアもキラキラして見える。増築を繰り返したような造りの店内は観光客を中心にゲストで満席だ。勿論、高級レストランのような服装ではなくカジュアル、そして活気にあふれている。オススメは?と聞くと勿論、カタツムリ、ローストチキン、パエリア。そして先ずはスパークリングワインと近海で取れたツヤツヤのアンチョビから。

いよいよ、楽しみにしていたパエリア。厨房の横を通った時は調理中で気にならなかったが、目の前にサービスされたそれは、サフランのイエローではなく、トマトと魚介の旨味が染み込んだ深い色。これが、カタルーニャのパエリアだ。

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