Food Trip Rudesheim
Georg Breuer Rudesheim am Rhein Germany
ゲオルグ ブロイヤー ラインガウ リューデスハイム 観光 ドイツ
ドイツワイン リースリング ワイナリー
世界のワイン産地は、この50年で驚くほど広がった。特に後発国の躍進によって、テーブルワインの産地はヨーロッパ諸国から新興国に移ったと言っても過言ではない。それでも、文化、歴史、そしてスタイルという点では「らしさ」溢れるヨーロッパのワインは魅力的だ。その中で、甘口の白、スラリとしたボトルが私達の記憶に浸透しているドイツはフランスと並んで「こんなワイン」と何とか説明することができる。しかし、深く知っているかと言えば、そうでもない。今回はその代表的な産地「ラインガウ」へ。小雨の降るケルンからICEに乗るとライン川の両岸は徐々にワイン畑に。凡そ1時間弱、雨も上がり、目的地のリューデスハイムに到着した。街一番の”つぐみ横丁(DrosselGasse)から坂を上る。
ゴンドラリフトに乗り、丘の上に向かう。ライン川の手前が今回紹介する「ゲオルグブロイヤー」の特級畑、ベルグ シュロスベルグ、ベルグ ローゼンエッグ、ベルグ ロットランドの方向。急な丘陵でその畑は斜面の向こうで僅かに見えるくらい。ライン川、道路、線路そして直ぐに始まる急勾配の葡萄畑がべルグシュロスベルグ。写真では分からないが、ライン川に反射した太陽光が丁度当たる場所にある。真下を見るとウサギが!
リフトを降り、頂上にあるニーダーヴァルト記念碑へ。ここからは見渡せば、上流部、下流部両方に一面の葡萄畑。まだ、この時は5月初旬。これから芽吹いて夏には一面の緑になる。
再び、街に戻り入り組んだ路地を歩く。そしてクラシックな佇まいとモダンさを兼ね備える宝石に辿り着く。ラインガウ屈指の生産者、テレーザ・ブロイヤーさんが生み出すワインはリースリング100%の白、それも辛口だ。いくつもある商品の中から3種類だけ選ぶとしたら? 先ずは最もリーズナブルで味のベースを覚えるために『ソヴァージュ リースリング』。少し下流部のラウエンタール村の個性にも視野を広げ『エステート ラウエンタール』。そして特級畑のフラッグシップワイン『ベルグ シュロスベルグ』を!
今、目の前にはベルグ シュロスベルグ、2018年がある。モダンなエチケットはヘルシンキのアーティスト、ピエタリ ポスティのデザイン。ライン川を下流からリューデスハイム望み、左岸の急な斜面はまさにあの葡萄畑。美しいリューデスハイムを思い出す。
GEORG BREUER
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