The Time Travel
TRAVEL GUIDE
Nakasendo Magome Tsumago Narai Kisoji Japan
中山道 木曽路 馬籠 妻籠 奈良井 長野 岐阜 日本
日本に何度も足を運ぶうちに、映画の中で目にする江戸時代の日本にも興味を抱く。その風景に出会える場所を探すといくつもの候補が上がる。迷わず、長野から岐阜へと続く深い山の谷間を目指して欲しい。その場所は「木曽路」。東京から京都への江戸時代の街道「中山道」の中の約88km。11の宿場町の中に数カ所、400年前の街並みが残る奇跡がある。あなたが目にするものは古い日本家屋だけではなく、四季折々の美しい自然と山間の小さな世界に続くモノ。「The Time Travel」その旅は奈良井宿から、人々が大切に守り続ける文化に出会う旅。
SEE STAY EAT
MUST SEE
<奈良井宿>
中山道 木曽路 長野
木曽路11宿の北側から2つ目の宿場町。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、1kmにも及ぶ当時の街並みが続く。真ん中辺りにある枡形のカーブも外敵に対する意図だろうか。長い街道を行き来すると、目につくのはこの地の名物の蕎麦、おやき、五平餅だ。また、奈良井の代表的な建築である中村屋と上問屋資料館では当時の暮らしを見ることができる。
奈良井宿
SEE
<福島宿>
中山道 木曽路 長野
江戸時代の4大関所は、東海道の箱根、新居、中山道の碓井、そして中山道の福島。有事には街道封鎖が可能な狭く険しい箇所に設けられた関所。木曽路の中でも中心部とされた福島宿だが、残念ながら昭和初期の大火でほぼ全てを消失している。しかし、「山村代官屋敷」「福島関所資料館」には貴重な資料が残され、当時の様子を見ることができる。
木曽福島宿
山村代官屋敷
福島関所資料館
MUST SEE
<高瀬家資料館>
木曽福島 観光 中山道 木曽路 長野
代々この地を任された木曽代官山村家に仕え、江戸で奇応丸の製造を学び、島崎藤村と最も深い縁の有る家。所蔵されているのは島崎藤村ゆかりものだけでなく、高瀬家の歴史。しかしそれはこの地の歴史でもあり、興味がある人にとっては深い感動がある。何より管理をされているご子孫の方から直接お話を聞けることは何にも代えがたい価値がある。海外のゲストの方が日本文化に深く深く精通していれば是非、足を運んで欲しい。
高瀬家資料館
SEE
<須原宿>
中山道 木曽路 長野
水舟の里として、宿場町の軒先に丸太をくりぬいて作った貯水槽が並ぶ。現在は観光客の姿を見ることはあまりないが、僅かに宿場町の面影を残す街並みがある。高台に鎮座する定勝寺と合わせて訪れたい。
須原宿
MUST SEE
<妻籠宿>
中山道 木曽路 長野
日本で初めての重要伝統的建造物群保存地区。僅かに朝靄のかかる夜明け、人々行き来し賑わう昼、静寂の訪れる夕暮れ、1日を通して変わる表情、深い山の中に続く江戸時代の街並み。ここが木曽路のハイライトだ。もし時間が許せば、ここから馬籠峠を越えて馬籠宿まで歩いてみるのはどうだろう?木曽路の名物、澤田屋「栗きんとん」とお茶を携えて、歩く「Samurai Trail 」サムライの道。約3時間、行き着く先も美しい宿場町だ。
妻籠宿
澤田屋
STAY
<大吉>
妻籠 旅館 宿泊 中山道 木曽路 長野
かつて妻籠宿には沢山の宿があった。1970年代には58軒、現在では9軒とも数軒とも言われるが、今も続く宿はどこも風情抜群だ。いくつもある素晴らしい宿の中から、海外からのゲストには大吉をオススメしたい。素敵な日本の部屋、慎ましく美味しい日本料理、そして窓の外は日本の原風景だ。
大吉
MUST SEE
<馬籠宿>
中山道 木曽路 岐阜
深い山間の集落というより、気持ちの良い丘陵に続く坂道とその両側には復元された街並みと雄大な恵那山。木曽路屈指の賑わいを見せる宿場には多くの土産物店、飲食店が軒を連ねる。贄川宿からはじまる木曽路11宿。木曽川の谷間に沿って歩き、左右は山々に囲まれ、深い木々の中で感じて来た圧迫感。それが馬籠宿では目の前に広がる爽やかな空気と開放感。この地より南、中山道は木曽路から美濃路へと変わる。
馬籠宿
SEE
<藤村記念館>
馬籠 観光 中山道 木曽路 岐阜
「是より北 木曽路」「木曽路はすべて山の中」島崎藤村を知ることは木曽路を知ることでもある。馬籠宿旧本陣の四男として生まれ、木曽路だけでなく、美濃路の中津川との繋がりも深い。木曽路が舞台となった作品「夜明け前」「家」「ある女の生涯」の中で「夜明け前」は英語版もある。
藤村記念館