SAN SEBASTIAN サン セバスティアン

Posted on by magentadays

The Attractive Winter

TRAVEL GUIDE
Donostia – San Sebastian Basque
サン セバスチャン ドノスティア バスク 旅行 スペイン

美食の街として名高いサン セバスティアン。リゾート地としてヨーロッパ屈指の人気を誇る素晴らしい街。その魅力は旧市街に軒を連ねるバルに並ぶ宝石ようなピンチョス。サーフィンのスポットとしても知られ、夏のイメージが強いこの街に、冬に訪れることを考えたのなら、それは正解だ。食材の旬を大切にする人にとっての冬は魚とジビエが美味しい季節。冬でも温暖なバルセロナからrenfeに乗り、ピレネーを右手にサン セバスティアンを目指す。車窓からの風景は冬の枯れた大地から針葉樹木帯へと変わっていく。放牧された羊や山羊、見上げれば山の頂には雪、その山間部から一気に開けた明るい場所にこの街がある。ドノスティア駅に到着した時の冷たく気持ちの良い風と開放感。「The Attractive Winter」冬のバスクに歩き出そう。

SEE   STAY   EAT 

MUST SEE
<Monte Urgull モンテ ウルグル>
サンセバスチャン 観光

ラ コンチャ湾に突き出た丘の上に立つ山頂の展望台からは、湾内とサンセバスチャンの街を一望できる。必ず登って欲しい。ビスケー湾から入り口を塞ぐように浮かぶ、サンタ クララ島。冬に押し寄せる荒波は怖いほど激しい。波が岩にぶつかる様に見とれていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。そして、そしてここからイクリニャ（バスクの旗）と街を見下ろせば、ここは紛れもないバスク。その歴史にも興味を持ちたい。

MUST STAY
<Hotel Maria Cristina ホテル マリア クリスティーナ>
サンセバスティアン ホテル 宿泊

ウルメア川沿いの美しい佇まいはこの地のシンボル。この街、最大の魅力である”食”、その発展にも尽力する文化の中心地でもある。レセプションでは街のバルのお勧めを案内したり、貸出し自転車での散策を勧めたりと、とても親切だ。朝食はこの地方の食材を使った素晴らしいビュッフェ。サービススタッフの優しい笑顔と楽しい会話にゲストは自然に笑顔になる。このホテルに足を運ぶことがこの地を訪れる理由でもある。
Hotel Maria Cristina

MUST EAT
<Arzak アルサック>
サンセバスティアン レストラン

女性シェフ、エレナさんが創り出す素晴らしい料理の数々。その評判を聞いて訪れた人は、食事が始まれば程なくして、それが正しいと納得する。目の前にサービスされる彩り豊かな料理はどの皿にもアクセントがあり美しい。この地でアルザックと並び称される名店は冬季にはクローズしているところが多く、冬に旬を迎える食材を味わうなら、この場所だ。街の中心地からは少し離れているのでホテルでタクシー（片道10分位）を手配してもらえばあっという間に到着だ。
Arzak.es

EAT
<Gandarias ガンダリアス>
サンセバスティアン バル

バルが集まる旧市街は、1日で理解できるほどコンパクトだ。どこもメニューに工夫を凝らしているので、お店を覗けば目移りしてしまう。最初に訪れるお店から３軒位を決めておいて、その後は１軒づつ覗きながら探検したい。その１軒目はガンダリアス。初めてのバル、雰囲気を肌で感じ、美しいピンチョスと数種類のチャコリを飲み比べしたい。
GANDARIAS

EAT
<Sirimiri シリミリ>
サンセバスティアン バル

隣でテラス席を構える「Atari」の姉妹店。モダンなデザインの細長い店内には新しいアイデアのピンチョスが所狭しと並ぶ。
キラキラかがやくピンチョスとカッコいいカマレロを前に楽しみたい。食べ歩きがこの街の醍醐味、ここの少し小さめのピンチョスは色々な種類を味わえ、その目的にぴったりだ。
SIRIMIRI

EAT
<La Cepa ラ セパ>
サンセバスティアン バル

お店に一歩足を踏み入れれば、沢山の生ハムがぶら下がっている。ここには美味しい生ハムを目的に足を運びたい。ここは70年以上続くバルというよりレストラン。ピンチョス以外のメニューも充実している。とくに Arroz con almejas（あさりご飯）滞在中に一度は食べたい。広い店内にはテーブル席もあるお店なので２軒連続で立ち飲みの休憩にはぴったりだ。
La Cepa

EAT
<La Vina ラ ヴィーニャ>
サンセバスティアン バル

もしかしたら、日本で一番有名なサン セバスティアンのバル。バスクチーズケーキといえば知らない人はいないほど有名だ。そのオリジナルはこのお店のチーズケーキ「Tarta de queso」。この為だけに足を運ぶ一品は焼きたては勿論、テイクアウトして翌朝、ホテルの冷蔵庫で冷やしたものを食べるのも美味しい。そして、このお店の最大の魅力は素敵なカマレロのミケルさん、その立ち振る舞いを眺めながら美味しいピンチョスとお酒をいただきたい。
La Vina

SEE
<Cristobal Balenciaga Museum バレンシアガ美術館>
Getaria ゲタリア 美術館

20世紀を代表するファッションデザイナー、バレンシアガの出身地ゲタリア。サン セバスティアンの隣に位置する小さな漁村に残る、彼の生家に増設された大胆な近代建築美術館。そこは彼が仕立て屋の見習いからスタートし、第２次大戦前にシャネル、ディオールに大きな影響を与えたそのキャリアを時代毎に展示された彼の作品のと共に学ぶことができる。ここは美しいドレスが２０世紀の最高のファッションアイコンになったストーリーに触れる場所。
Cristobal Balenciaga Museoa