The Picasso of Antibes ピカソが描いたアンティーブ

Art Trip Antibes Pablo Picasso

Musee Picasso Cote d’Azur French Riviera France
ピカソ美術館 南仏 アンティーブ 観光 コート ダジュール フランス
パブロ ピカソ キュビスム 絵画 芸術家

ピカソのグラフィカルな作風が好きだ。仕事柄、モチーフをグラフィカルなパターンに置き換えて考えることが多い。だからだろか? ピカソやブラックの作品からは楽しみとインスピレーションをもらっている。
初夏のコート・ダジュール、ニースから港町アンティーブにあるピカソ美術館に向かった。

美術館の手前は市場。色とりどりのお花、食材、スパイス、明るい配色の雑貨たち。この地方の街では1番の賑わい!

小さな城塞?のピカソ美術館に到着。アンティーブ市がこの城の一室をアトリエに提供し、ピカソはここで創作に励んだ。

軽いタッチ、淡い色使いでカジュアルに描かれた作品が多いこの美術館は、肩肘張らずに楽しめる。作品はこの地ならではの海にまつわるインスピレーションを形にしたものばかり。写真の作品もアンティーブの海と南仏の開放的な大らかさが描かれて、今の私の気分にぴったり。いくつもの表情をひとつの画面に描くピカソ。その中に私が見たアンティーブを発見し、彼も同じものを見て同じように感じたのかと思うと嬉しくなる。作品を通して彼とつながれるような気がした。

今まで行ったピカソの美術館の中で、一番好きな美術館になった。それはここで描かれた作品達が、生き生きとこの地の魅力を語っているからだろう。帰り道、潮風に吹かれながら、この風のような作品達だったと思い駅に向かった。

Atsuko Imai

antibesjuanlespins.com