TETSUGAKUNOMICHI 哲学之道

The Best Walking

TRAVEL GUIDE
Tetsugakunomichi Okazaki Kyoto Japan
哲学の道 旅行 岡崎 京都 日本

「哲学の道」、なんと素晴らしいネーミングだろう。京都大学に程近く、多くの文化人、哲学者がこの地を好んだことが由縁と言われるが、このシンプルで、しかしこれほどロマン溢れる道の名付け親は天才だ。永観堂のある若王子橋から銀閣寺の銀閣寺橋までの1.5km、静かな水辺は特に新緑が美しい。この道の東側の斜面に点在する名刹、東山の丘陵を巧みに利用した建築と庭園。どれか一つを選ぶことなく全てに足を向けたい。できればゆっくり歩き、美しい文化に触れ、先人の思も受け継ぐ道。そして、法然院の近くの石碑、「人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道を 吾は行くなり」の言葉。ここは自身の歩みを考える場所。

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MUST SEE
<南禅寺 なんぜんじ>
京都  寺院

日本の全ての禅宗寺院で最も高い格式と、四季折々の美しい表情は多くの人を魅了する。「絶景かな」というセリフで有名な入り口の三門から始まり、大方丈の前に広がる方丈庭園へ。巨石を寝かせたレイアウトは、巨石を立てて山に見立てた仏教的思想とは異なるもの。そして、境内奥に進めば、多くのドラマの舞台となる琵琶湖疏水 水路閣が丘陵の森の中から現れる。
臨済宗大本山 南禅寺

MUST SEE
<永観堂 禅林寺 えいかんどう ぜんりんじ>
京都  寺院 

「モミジの永観堂」、京都屈指の紅葉の名所。その美しさは3000本を越えるモミジが真っ赤に燃える秋だけではない。鮮やかな緑の苔と同化する新緑も美しい。東山の斜面に沿ってデザインされた廊下「臥龍廊」をあがり、目の前に広がる緑のモミジと伽藍がハイライト。そして、「みかえり阿弥陀如来」は自分自身を見つめ直し、自らの歩みを正す場所。
浄土宗 永観堂禅林寺

SEE
<法然院 ほうねんいん>
京都  寺院

哲学の道から坂を上がり、茅葺の山門を潜ると静寂の世界。春の椿、秋の紅葉の時期には多くの人が訪れる。しかし、静かな時は更に魅力的。講堂はギャラリーとして随時企画展が行われている。
法然院

MUST SEE
<銀閣寺 慈照寺 ぎんかくじ じしょうじ>
京都  寺院

京都の美しさの対比、金閣寺の華やかな美しさは貴族の北山文化、対する銀閣寺の落ち着いた美しさは武家の東山文化。金閣寺を太陽とするなら、銀閣寺は月。海外のゲストにも美意識の違いを感じて欲しい。ここにしか無い個性的な砂盛りの向月台と銀沙灘。そして、回遊式庭園の山側から銀閣寺と京都の街を一望できる場所は見逃せない。
臨済宗 銀閣寺

BUY
<銀鶴堂 ぎんかくどう>
京都  ショップ

日本全国から和のエッセンスのライフスタイルアイテムを中心に取り揃えたセレクトショップ。伝統工芸の技術で、トラディショナルな和ではなく、今の時代に合ったセンスの良い逸品達。ドリンクとスイーツも評判なので哲学の道を歩くときは立ち寄りたい。
@ginkakudo_kyoto

MUST SEE
<京都市京セラ美術館>
京都  美術館

かつての京都市美術館が3年の歳月をかけた改修工事を経て、新しく京都市京セラ美術館として2020年にリニューアルオープン。地下に移動したエントランス、ガラスのファサード、そして東山キューブと日本庭園。ここが京都アートの中心となり、新たな歴史を刻んでいく。
京都市京セラ美術館

EAT
<瓢亭 ひょうてい>
京都  京料理 レストラン

400年の歴史を誇り、京料理の真髄と言われる瓢亭。常に時代と共に進化する名店には多くの人が訪れる。海外からのゲストにも是非経験してほしい美しい朝食「朝がゆ」「鶉がゆ」。時期によって本館、別館と利用できるものでチェックし予約を。
瓢邸

STAY
<南禅寺参道 菊水 きくすい>
京都  旅館

南禅寺の参道に1895年に別荘として建築された建物と名庭園。その後、料理旅館として親しまれた後、2018年に客室5部屋の料理旅館としてオープン。820坪の敷地に数寄屋造の建物と池泉回遊式庭園、ここは京都の文化とモダニズムが共存する素晴らしい場所。
南禅寺参道 菊水